楕円球 〜日々思う
楕円球 〜日々思う
作成日:2019/10/10
ラグビーのルール変更



 ラグビーワールドカップは、ジャパンが開幕から3連勝。好調で多くの感動を与えてくれている。
 目標のベスト8には、10月13日のスコットランド戦に勝つか引き分けでOK。負けても4トライ以上と7点差以内なら、勝ち点2を追加してベスト8で決勝トーナメントに進める。
 4年前の前回大会は、南ア、スコットランド、ジャパンが3勝ずつで、勝ち点の差でジャパンはベスト8を逃した。もしもスコットランドに負ければ、アイルランド、スコットランド、ジャパンが3勝ずつで、またも三すくみ。何としてもベスト8に残り、決勝トーナメントに進出して欲しいと祈るばかりである。

(対サモア戦応援のため豊田スタジアムに向かう)


 テレビの視聴率は好調らしい。ジャパン戦はもちろん、ジャパン以外の試合でも10%以上の視聴率を示しているとのこと。マスコミ報道も力を入れてくれており、一般の人にもラグビー人気が盛り上がっているのを実感する。ジャパンチームが好調なのが主要因であろうが、ワールドカップの試合がどれを見ても、その迫力やスピードに魅せられ、おもしろいゲームとなっているからであろう。
 嬉しい限りであるが、ここに来るまで世界のラグビー界は頻繁にルール変更をしている。その効果が表れてきていると思う。ルール変更の2つの方向性は「選手の大怪我を防ぐ」ということと、「トライを多くして試合をおもしろくする」ことだ。

 今日は、この『ラグビーのルール変更』について、私の現役時代である1970年代との比較を中心に書いてみたい。

【選手の大怪我を防ぐためのルール変更】
 1990年代に世界のラグビー界はプロ化が大きく進んだ。これに伴い、選手の身体は極限まで鍛えられ、筋肉が強化され体重は増え、スピードも増したので相手と接触した時の衝撃は強烈になった。特に、頭部や頸部の衝撃は命にもかかわる恐れがあるので、そうしたプレーは厳しくペナルティーを課されることとなった。

@レッドカードが出る
 空中の相手に対するタックルや、頭部や頸部に対するタックルなど、危険なプレーに対してはイエローカード(10分間の退場=シンビン)かレッドカード(一発退場)が出されることとなった。
 以前は、故意でない反則にレッドカードが出されることはまずなかったが、2011年のワールドカップの頃からは、危険な行為に対するペナルティーがたいへん厳しくなった。印象的だったのは、2011年ワールドカップの準決勝、ウエールズ対フランス戦。この年のウエールズは強かった。優勝候補の一角であった。開始早々の18分、フランスのウイング クレールの突進を、ウエールズの主将でフランカーのウォーバートンが正面から強烈なタックルを決めた。衝撃で持ち上げられたクレールは頭から落ち、ウォーバートンは一発退場。その後の62分間、ウエールズは14人で戦い負けた。
 この時、あのナイスタックルを決めた闘志あふれる主将を一発退場させた審判に不満を持った私であるが、今の私なら納得できる。最近のラグビー選手同士の当りの激しさを思うと、故意か故意でないかにかかわらず危険なタックルにはペナルティーを課すという方向に舵を切ったのは、正しい判断だと思うからである。

A23人で戦う
 私がラグビーを始めた1970年頃は、ラグビーの試合は怪我をしても選手の交代はできなかった。1試合は15人だけで戦うものであった。それがその後、怪我の場合は3人まで交代が可能となった。その時代は、怪我の場合しか交代できなかったのである。
 今は、先発の15人に加えて、ベンチに入った8人が、怪我に関係なく交代して入れる。今のジャパンチームはベンチの8人の力量が先発の選手と同レベルで、交代した選手が活躍するケースも多い。リザーブと言わずにインパクトプレイヤーと呼ぶらしい。
 最後までフレッシュな選手が多いので試合もスピーディでおもしろい。だが、それ以上に怪我をした選手や消耗した選手を交代させやすいので、大怪我を防ぐのに役立っていると思う。

Bスクラムを崩すとペナルティー
 スクラムが落ちるとフロントロー(前の3人)は、頭から地面に落ちるのでたいへん危険である。従って、大怪我を防ぐためのスクラムの組み方に関するルール変更は、頻繁に行われている。昔は、スクラムを組む時に相手に強く当り組み勝つのが大事であったが、今はスクラムを組んだ後レフェリーの声を合図に押し合うこととなる。ただ、組んでから押すまでの細かいルール変更はバックスである私には理解しにくいし、どちらが落としたかの判断はフォワード出身者でも分かりにくく、レフェリーのペナルティーの判定には納得できないケースも多いという。

【トライを多くして試合をおもしろくするためのルール変更】
 ヨーロッパのラグビーや日本の社会人リーグで、勝負に執着するあまり、キックの割合が増え、スピード感が乏しく、トライの少ない退屈な試合の増えた時期があった。一方、オールブラックスの試合がおもしろいのは、スピード感があり、しかも力強く、トライも多いことにある。そのようなトライが多くおもしろいラグビーをするチームが勝つようなルール改正が次々と行われてきた。

Cトライの点数が増えた
 私がラグビーを始めた1970年頃は、トライが3点、トライ後のゴールが2点、ペナルティーゴールが3点であった。その後、すぐにトライが4点となり、今はトライが5点である。ゴールの点数はいずれも昔と変わらないのにかかわらず。
 トライのウェイトが上がってきたのである。ラグビーの醍醐味はトライであるから、これは当然のルール変更であると思う。

Dラインアウトでジャンパーを持ち上げる
 ラインアウトに投げ入れられたボールを敵味方のジャンパーがジャンプして取り合うのに、そのジャンパーを前後の選手(リフター)が持ち上げるのが許されることとなった。そのため、選手を持ち上げることが許されていなかった時よりはるかに高い位置でボールが争奪されることとなった。ワールドカップクラスでは、4mもの高さでキャッチされることとなるという。
 攻撃側は、サインプレーで誰をどの場所で持ち上げるか主導権を握ることができるが、防御側はジャンパーを持ち上げる場所を決め込みにくいので、攻撃側がかなり有利となった。背の低いジャパンチームが、今回のワールトカップでラインアウトのマイボールを全て確保できているのは、このジャンパーとリフター、そして投げ入れるスローワーのコンビネーションが完璧に遂行されているからである。

(ラインアウトで競り合うリーチ・マイケル)

Eスクラムのオフサイドラインが下がった
 ラグビー経験者でないとわかりにくいので恐縮であるが、スクラムの一番後ろbWの後ろ脚のかかとがオフサイドラインであったのが、それより5m後ろにオフサイドラインを下げることとなった。従って、スクラムからボールが出たタイミングに、ディフェンス側のバックスが従来より5m下がったところを起点にダッシュしてくることなるので、アタック側のバックスにディフェンスと接触するまでの余裕が大きくなる。以前は、ラインアウトに比べるとスクラムからのアタックは相手を抜くのが難しかったが、スクラムからの攻撃がより効果的になった。

Fペナルティキック後のラインアウトは攻撃側に
 以前は、ペナルティキックでタッチラインの外に蹴りだしたボールは、相手側のスローインであった。反則を犯した側は、ペナルティキックで地域を大きくとられる可能性があるが、スローインの攻撃権は戻ってくるので、罰則はあまり厳しくなかった。それが今は、地域は大きくとられるし、攻撃権も反則された側にとどまるので、反則した側は大きな代償を払うこととなる。一方、ペナルティキックを得た側は、一気にトライチャンスとなる。

 ジャパンのラグビーは、素早いパス回しでトライを狙う攻撃ラグビー。また、タックルは低く入るので危険なタックルを犯す可能性は少ない。リーチキャプテンがよく口にする規律(ディシプリン)を守り反則しないことを徹底できれば、ルール変更は全てジャパンに追い風だ。
 反則の少ない、おもしろいラグビーで、スコットランドを撃破し、決勝トーナメントに駒を進めて欲しい。

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