女子ラグビー15人制の試合を、始めて一試合通してTV観戦した。
女子ラグビーワールドカップ2017アイルランド大会が8月9日に首都ダブリンで開幕。
日本は、アジア・オセアニア地区で優勝して出場資格を得た。その第一戦、世界ランキング4位のフランスとの初戦。
14対72と完敗ではあるが、その懸命なプレーぶりと、鍛え抜かれたチームプレーに感動した。
日本は、人口に対するラグビーの競技人口が低い国であるが、特に女子は4000人弱と少ない。
私も日本代表が出場した7人制の女子ラグビー(サクラセブンズ)は見たことがあるが、15人制の女子ラグビーは一度も見たことが無かった。
先日友人の勧めで、アジア・オセアニア地区予選決勝の香港戦の一部をユーチューブで観戦し、女子日本代表(サクラフィフティーン)のプレーが男子と変わらぬ本格的なものであることに驚いた。
そして、8月9日、ワールドカップのフランス戦。サクラフィフティーンは、全員170p以下であるが、相手は180p以上が何人もいるチーム。
前半戦は開始早々のミスからトライを許し、タックルに行けばハンドオフで跳ね返されることの連続。身体が大きくスピードもあるフランスの選手に簡単にトライを許しどうなることかと思った。
しかし、徐々にプレーも落ち着いてきて、タックルも下に入って決まりだし、アタックも展開ラグビーが通用。2トライをあげることができた。
特に、後半の2トライ目は、サクラフィフティーンが良く鍛錬されたチームであることを感じさせる素晴らしいトライであった。
このトライの前、前半戦で最も相手を突破することのできていたマテイトンガ選手が負傷退場。また、強烈なタックルを決めていたセンターの冨田選手が、相手に高いタックルを浴びせたためレッドカードで退場。
14人で戦わねばならなくなってからのサクラフィフティーンは、見ている者の心配をよそに、それまで以上の闘志が感じられた。
後半の最後近く、連続してバックスにボールを展開した後、ゴール前のラックを連取し、スクラムハーフがインゴールに飛び込んだトライは、試合終盤まで全員が走り続け高いスキルを発揮できるよう、ハードな鍛錬をしてきたことの賜物であろうと思う。
大敗ではあったが、本格的なラグビーを見た。
低く強く押し合うスクラム。頭から低く当りに行くタックル。ラックやモールへの低い突っ込み。倒されてもすぐに起き上がるプレー。素早いパス回し。
男子日本代表の目指すラグビーと同じラグビーを、同じ気迫と志を持って遂行している。と見えた。
ラグビーを愛するものとしては嬉しい限りである。
次の女子日本代表(サクラフィフティーン)の試合
8月13日(日) 対アイルランド @アイルランド
8月17日(木) 対オーストラリア @アイルランド
楕円球 〜日々思う〜 バックナンバー(ラグビー狂の筆者が、ラグビー日本代表へのエールを通じて、ラグビーの魅力を語ります)
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