楕円球 〜日々思う
楕円球 〜日々思う
作成日:2017/07/27
サンウルブズ快勝!



 7/15 秩父宮にて、対ブルーズ戦 48:21と快勝であった。

 ブルーズはニュージーランドカンファレンスの5チームの最下位ではあるが、スーパーラグビーの成績はそれまで7勝6敗1分けで、ほぼ中位のチーム。そのチームに対して後半は、340

 今年のスーパーラグビーでは、たいてい後半最後の15分位に大量失点をしていたサンウルブズに不甲斐ない思いを抱いていたファンにとっては溜飲の下がる試合であった。
 

 全て良かった。 

 スクラムとラインアウトのセットプレーでは、マイボールを1本ミスしただけで、残りは全て確保。フォワードに安定感があった。 

 バックスもよく前に出ることができて、取るべきところでトライが取れた。

 デフェンスも簡単に抜かれるシーンがなく、組織デフェンスが整備されていた。タックルは、良く前に出て二人、三人とボールを持つ敵に襲いかかり、全員に闘志が感じられた。

 

 今回は、その中でも激しいタックルで活躍した両センター(12番、13)について書きたい。

 センターは、セットプレーからサインプレー無しにボールを回したら、たいてい対面のセンターのデフェンスと激突するポジションだ。ボールを受けた時に対面との間に間合いがあれば、ステップで抜いたり、パスやキックを選択することもできるが、たいてい間合いが無い。 

 間合いが無い時はまず相手に当たる。そして一歩でも二歩でも前に出る。ゲインラインを超えるのだ。後ろからフォローに来た味方にパスできればするし、ダメなら味方の方にボールが出やすいように身体をコントロールする。 

 激しいタックルを受けながらこれをやるので、スピードに加えて身体の大きさと強さが要求される。 

 タックルする側も、猛スピードででかい奴が当たってくるのだから衝撃は大きい。ラグビーのポジションの中でも、最も激しい衝突の多いポジションが、センターだと思う。

 

 この試合の両センター、ティモシー・ラファエレとウィリアム・トゥポウは、どちらも激しいタックルで魅せた。

 ラファエレは、アタックでも的確な判断力でトライを挙げた。ニュージーランドでラグビーを始め、山梨学院大を卒業したのち、コカコーラウエストへ。日本ではメジャーなチームでプレーしていないが、サンウルブズとジャパン代表チームでは着実に成長してきている。縦のスピードと堅実な判断力、ディフェンスの強さと、亡き平尾誠二を彷彿とさせるプレーぶりだが、ルックスの良さも平尾ばりである。まだ25才。2019年ワールドカップへ向けて、ジャパンの中核として期待したい。

 

 一方のトゥポウは、100Kgを超える大きなセンター。強烈なタックルと、激しいタックルを受けても相手を引きずって前に出るランニングが武器。6月のアイルランド戦で、強烈なナイスタックルが勢い良すぎて、試合後に危険なタックルと判断され、2試合の出場停止を食らっていた。ニュージーランドからコカコーラウエストへ。26才。

 12番と13番は、左センターと右センターに役割を分けるケースと、インサイドセンターとアウトサイドセンターに役割を分けるケースがある。インサイドセンターはスタンドオフの隣にいてパスやキックで味方を生かすのが上手。アウトサイドセンターは、縦に当たって行くパワーとウイングのような外へのランニング能力が武器。

 身体の小さな日本人のインサイドセンターと組むのに、トゥポウのようなアウトサイドセンターは魅了的だ。

 

 さて、日本人のセンターの第一人者の立川理道。2015ワールドカップの対南ア戦では大活躍。パスを受けるたびに、地を這うような低さで前進し、ゲインラインを突破し続けた。試合終了間際の逆転トライは、立川の飛ばしパスとマフィのハンドオフが、ノーマークとなったヘスケスのトライを生んだ。

 天理大学4年の時は、大学選手権決勝で帝京大学をあと一歩のところまで追いつめた立役者。その後、クボタスピアーズへ。27才。 

 昨年のサンウルブズで立川は一層成長。固いディフェンスと必ずゲインラインを切る走りで安定感が抜群。だったのに・・・

 キャプテンとなった今年のサンウルブズでは、初戦の直前の壮行試合で足を怪我し、復帰することができなかった。残念。来シーズンに期待したい。

 

 サンウルブズの今シーズンの最終戦、いくら真夏の秩父宮が暑かったとは言え、6月にブリティッシュ&アイリッシュライオンズに勝ったチームに48:21の快勝。サンウルブズの選手達のこの試合にかける必死さが勝因の第一だろう。そして、サンウルブズのメンバーの能力が、コンディションが整いフィットネス(持久力)に勝れば、フィジカル(体力とパワー)面で劣っていても強豪チームに勝てるレベルに成長してきていることの証であろう。
 やはりラグビーはおもしろい。

 

 来シーズンは、スーパーラグビーが再編成される。サンウルブズは、オーストラリアカンファレンスに所属するので、南アへの長時間の遠征が少なくなる。コンディション面での調整がやりやすくなるとともに、フィジカルとフィットネスを鍛える時間も増える。

 3年目の飛躍の年にするとともに、2019ワールドカップへ向けてさらに大きく成長して欲しい。

  

次の日本代表の試合

 1028日 対世界選抜(福岡)

 1104日 対オーストラリア(横浜)

 1125日 対フランス(フランス)

 
サンウルブズ公式ホームページ

 
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 ラグビーワールドカップ2019日本大会の公式ホームページ

 日本ラグビーフットボール協会 公式ホームページ

 

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